マル七建築仕様

現在の建築仕様と改造遍歴

●建物名：信州・白馬民宿マル七
所在：長野県北安曇郡白馬村神城４２３３－１
家族構成：老夫婦＋若夫婦＋子供１人

●竣工：大正９年（１９１９）
構造規模：木造２階建（養蚕農家造り）

●面積
敷地面積：１０６９.７４㎡(３２３.６６坪)
建築面積：２７３.２２㎡( ８２.６７坪)
延床面積：４５０.３８㎡(１３６.２７坪)
うち１階２６５.２９㎡( ８０.２７坪)
２階１８５.０９㎡( ５６.００坪)

●主な外部仕上げ
大屋根：茅葺き，船枻造り
下屋根：南／銅板一文字葺き
西および上雪隠／カラー鉄板一文字葺き
東玄関破風／カラー鉄板菱葺き
台所／カラー鉄板瓦棒葺き
壁１階／真壁漆喰塗り一部板張り
２階／真壁漆喰塗り
建具木製(一部カラーアルミサッシ)

●主な内部仕上げ
天井１階／２階床現し(一部クロス張り)
奥座敷のみ杉板棹縁吊り天井
２階／杉板棹縁吊り天井
表玄関／小屋裏現し
壁漆喰一部腰板壁およびクロス
台所／ﾌﾟﾗｽﾀｰﾎﾞｰﾄﾞ下地 SUS磨き板+
ﾋﾞﾆｰﾙｸﾛｽ
床玄関･土間／コンクリートモルタル仕上げ
台所･便所／クッションフロア張り
上り框／けやき板張り
廊下／板張り一部ﾌﾛｰﾘﾝｸﾞ
御上･茶の間･和室／畳
催青室／15mmﾗﾜﾝ合板+ｶｰﾍﾟｯﾄ

●設備
暖房灯油式F.F.個別型２基(台所･老人室)
灯油式ファンヒーター１１基
給湯浴室･洗面所／灯油式ボイラー
台所／プロパンガス給湯器

●改造遍歴
大正時代
前座敷廻り廊下を押入れに改造
南側階段を東西付替え
南側に上り框を増設
台所屋根を切り妻から下屋根に変更

昭和30年
中の間と仏間間にふすま設置

昭和38年
民宿開業に伴う改造工事
井戸屋を移設し便所を増築
馬屋を風呂と客室に改造
北側階段を移設
台所に床を張り調理設備設置漬物部屋増築
２階蚕室を客室に改造
玄関大戸を違い戸(格子戸)に更新
土間の一部をコンクリートモルタル仕上げ

昭和46年
大屋根総葺替え船枻部更新
中の間･奥座敷雨戸をガラス戸に更新
台所に大型食器乾燥器導入
土間のすべてをコンクリートモルタル仕上げ
犬走り内部をコンクリートモルタル仕上げ

平成２年
風呂場を西側に増設
五右衛門風呂からボイラーに変更
ボイラー室増設給湯設備整備
便所を簡易水洗に改造便層を拡張
洗面所改造
玄関正面に大型造り付の下駄箱兼納戸設置
囲炉裏上部天井を刳り抜き煙抜き設置

平成10年
旧馬屋の客室を老人室に改造
北側階段を矩折れ階段にし下部に納戸設置
土蔵の外柱修理屋根葺き替え
大屋根南側正面葺き替え

平成11年
台所改修流し更新食器洗浄機導入
仏壇を茶の間に移設し仏間を通路に変更
旧寝間を物置に改造一部仏壇にする
外壁の漆喰穴あき部修理
奥座敷漆喰補修
屋外木部ステイン塗装
南側下屋根トントン葺きから銅板葺きに更新
上雪隠を物置に改造
奥座敷縁側を板張りからフローリングに改造
前座敷･奥座敷床束修理
奥座敷押入れを西側に移設