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平成22年10月13日 18:49〜 テレビ信州 ゆうがたGet!ふるさと応援プロジェクト 伝えよ
う!里山ものがたり 報道ゲンバ「茅葺き屋根の家で暮らす」で我家が紹介されました。取材は 10月8日の午後、行われました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
放映内容は次の通りです。
NA「里山、そこには生きるべき知恵が満ちあふれています。テレビ信州は、里山を守る取り組
みを始めています。シリーズ里山の3回目は、近年、急速に失われつつある茅葺き屋根の古 民家です。里山の象徴でもある茅葺きの家を守り、今もそこで暮らす人たちがいます。今夜は 北安曇郡白馬村で、一世紀近い歴史を刻んだ、茅葺き茅葺きの暮らしぶりをお送りします。稲 の脱穀もほぼ終わり、冬支度が始まった白馬村に、ひときわ大きな茅葺き屋根の家がありま す。高さ10m。木造2階建ての崇高な建物は、山に包まれるように建っています。日本の原風 景のようなたたずまい。中には囲炉裏がありました。」
私 囲炉裏を焚き付けながら、「生活の知恵というか、学生から教わったのです。あの、木挽き
ぬか・・・」
家内「今は、おがくずというのが一般的・・・」
私「おがくずに石油を染み込ませたものを焚き付けに使っています。」
NA「おがくずで薪に火をつける伊藤馨さん。この家に84年間暮らし続けています。囲炉裏に
は伊藤さんのこだわりがあります。」
家内「田舎の良さっていうのは、茅葺き屋根や囲炉裏だと思います。それをみんな無くしてしま
っている。どうしてもじかに火を見ないと堪能しないですね。」
NA「薪は自分の山から切り出して、3年乾かしたものです。 しばらくすると鉄瓶のお湯が沸騰
してきて、妻の郁さんが湯をポットに移して、静かにお茶を飲みます。」
家内「囲炉裏の火の暖かさは、ストーブの暖かさとは違いますね。口には現せない暖かさがあ
ります。」
NA「この家は90年前に建築され、2階は蚕を飼っていました。今は48年前に開業した民宿の
宿泊施設になっています。しかし伊藤さんは足が悪く、切り盛りする妻の郁さんも80歳と高齢 です。近所の手助けもあり、細々と営業しているといいます。」
私 奥座敷に案内して、「これは平らなところに張った天井ではないのです。よく見てください。
吊り天井といって、梁から吊ってあるので、湾曲しています。」
NA「1階には15畳の奥座敷があります。天井は吊り造りという凝ったもので、かつての養蚕業
の栄華を伝えています。こうした茅葺き屋根の家屋は、県内でもここ40年間で百分の一に減 りました。材料のススキをとる茅場が無くなったこと、村の共同作業であった葺き替え作業は、 職人の減少で、費用が1千万円にもなります。」
私「隙間が多い建物なので、冬でも冷房が効いているようなもので、寒くていけないです。その
ぶん、夏は涼しくて良いので、クーラーは要りません。今年の夏は暑かったので、何年ぶりかで 扇風機を出しました。」
NA「夏は涼しいものの、冬の寒さは厳しい茅葺きの家。部屋数は11室。135畳もあります。
栃木県に住む息子さんは、家を継ぎたいと言いますが、先のことはわかりません。」
私「私の後の代は知らないけれど、一生この茅葺き屋根の下で住みたいですね。」
NA「この茅葺き屋根の家が、ついの住みかという老夫婦。寄り添うように囲む囲炉裏の火が、
赤々と燃えていました。」
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