平成5年5月19日放映 日本テレビ "ぶらり途中下車の旅" 荻島真一




大沢悠里のナレーションとともに、主に年配男性俳優やタレントが鉄道の沿線沿いにぶらぶら
する番組。毎週土曜日 朝9:30-

レポーター 荻島真一:俳優。舞台「八郎兵衛始末」「吉良の仁吉」「時代や野女房」など、多摩
芸術学園大卒
ナレーション 大沢悠里:昭和39年3月 早稲田大学第一法学部卒 昭和39年4月 TBS東京放送
入社。入社して5年間、報道番組を担当。 その後、主にラジオをメインに歌謡番組を担当す
る。平成 3年2月 アナウンス部長を最後に独立、(有)大沢企画を設立。現在、フリーアナウン
サーとして活躍中
































NA:ガイドブックに載っていないとっておきの信州を味わい
たくて、荻島真一さんが降り立った町は長野県の白馬村で
あります。白馬村は北アルプス登山への玄関口。そして若
者達が憧れる高原の土地。しかし荻島さんという人は、観光
客が集まる場所には一切興味を示さない、自称旅の達人。
白馬でもぶらぶら歩いて茅葺きの大きな農家を見つけたの
です。ところが・・・。

荻島「えっ、民宿。民宿マル七。わーおっきな家だなー。ここ
が玄関か。ごめんくださーい。」




私「はい。ようこそいらっしゃいました。」





荻島「あの、民宿を。」
私「はい。」
荻島「はー。茅葺き屋根の民宿なんて珍しいですよね。」
私「お金が無いので改造をしなくて、昔のままでやっておりま
す。」





NA:大正9年に建てられた茅葺きの民家。本業はお米や野
菜を作る農家ですが、白馬村2800世帯のうち、今でも茅葺
きの家はわずかに30件。むろん茅葺きの民宿はここだけ。
その部屋が宿泊用に全く改造されていないのが、荻島さん
気に入りました。農家の暮らしがそのまま残っていたので
す。









私「最近しみじみ思うのですがね、全国からお客さんが来て
くれます。それこそ北海道からも沖縄からも我家に来てくれ
ます。」

荻島「日本全国から」

私「はい。全国へ親戚が出来たような、気分になっていま
す。」

荻島「はー、色々な方がね、30年の間に。」
私「はい。これは尊い事でね、本当に私は最高の幸せ者だ
と思っています。」

NA:ねっ、泊まりたくなったでしょう。



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